

今回は、迫る最低賃金改定のチェックポイントと、
予想される採用基準の変化について解説します。
「運命の人材」に出会う確率のお話もご用意しておりますので、
ぜひご一読ください。
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目次
■最低賃金改定チェックポイント
■「運命の人材」に出会うには?
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最低賃金改定チェックポイント
10月から最低賃金が改定されますが、
求人原稿の修正などのご対応はお済みでしょうか。
まずは、見落としがちな3つのポイントを解説します。
- 深夜時給
- 社員の基本給
- ハローワークや無料求人サイトの掲載内容
●深夜時給
最低賃金をクリアしているか確認する際、
見落としがちなのが手当の存在です。
「月給21万円(基本給+諸手当)」といった表記をしている場合は、
念のため内訳を確認しておきましょう。
最低賃金の対象となるのは、毎月支払われる基本的な賃金なので、
「諸手当」の中には除外して考えなければならない手当もあります。
※最低賃金の対象にならない手当の例
精皆勤手当、通勤手当、家族手当、時間外勤務手当、
休日勤務手当、深夜勤務手当、ボーナス、結婚手当 など
【例】
・最低賃金961円
・1日の所定労働時間8時間
・年間休日110日
【計算式】
{最低賃金時給961円×8時間×(365日-110日)}÷12=163,370円
よって、この条件の場合、対象外となる手当を除外した
基本給は16万3370円を下回ってはいけないということがわかります。
●ハローワークや無料掲載サイトの掲載内容
審査の無い無料求人サイトなどは、
最低賃金を下回ったままでもインターネット上に掲載され続けてしまいます。
そのままにしていると、
貴社のイメージダウンにもなりかねません。
いかがでしょうか。
もしこういった変更を見落としていると、
indeedなどのアグリゲートサイトにも掲載されなくなってしまいますので、
ご注意くださいませ。
「運命の人材」に出会うには?
最低賃金が上昇し、平均の募集時給も上がってくると、
心理的に、なぜだか採用基準も高くなっていくケースがあるようです。
「これだけの時給(給与)を出すのだから」と。
心当たりはありませんでしょうか?
採用基準が高くなると、
合否の連絡にも時間がかかってしまいますよね。
そうすると、タイミングを逃して辞退されてしまうなど、
何十人もの面接を重ねても採用することができない、
なんてことにもつながります。
「あの人をはやく採用しておけばよかった…」と
後悔しないためには、どうすればよいのでしょう。
そこで、アメリカの人材採用の場面などでも
使われているノウハウをご紹介します。
ドイツの天文学者ヨハネス・ケプラーの再婚エピソードとしても
知られているものなので(ケプラーの再婚問題)、
ご興味のある方はぜひ調べてみてください。
運命の人と出会う確率論を元にした考え方で、
一言でいうと、最初の4人の候補者は保留もしくは見送りとし、
その中で1番良かった人を超える人が5人目以降で現れたら即採用する、
というものです。
「順番に選考する」という条件において、
運命の人(最も良い人)を選べる最大の確率は36.8%であり、
5人選考すれば十分である、とも言われています。
つまり、「もっと良い人がいるかも」といつまでも選考を続けることは
必ずしもよい結果には結びつかないということでもあります。
もちろん、そう簡単に5名以上の応募者が
獲得できない状況もありますので、
1人目の応募者でも、ご縁を大切に選考をお願い致します。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
今後も随時、情報提供をさせていただきたいと思います。
ご要望などございましたら、
Webフォーム、またはお電話からお気軽にご相談ください。
今後ともよろしくお願いいたします。