

人手不足倒産が過去最高ペースとなり、
人材採用が重要な経営課題となっている昨今。
今回は、現代の人材採用で意識すべき
「採用戦略キーワード」を5つご紹介します。
<採用戦略キーワード5選>
・即レス
・情報公開
・安心・信頼
・心理的契約
・コミュニケーション
1、即レス
求職者への連絡は
応募後24時間以内がよいとされています。
また、返信が早いほど企業の印象は良くなり、
遅いほど悪くなります。
普段の仕事と同じく、重要な「即レス」。
多忙な日々の中では応募者対応を優先できないこともあるかもしれませんが、
完全な売り手市場となっている今、
初期対応が明暗を分けることも少なくありません。
応募者対応にあたる関係者全員でこの認識を共有し、
応募受付・面接設定・合否通知までの期間を短くすることが重要です。
・応募者対応に関する認識共有
・求職者宛メール文面の事前作成
・自動メール対応
2、情報公開
最近は、買い物をするにも
口コミの確認、使用感の確認、最安値の確認……と、
徹底的に調べてから意思決定をする傾向にあります。
仕事探しにおいても同様で、多くの求職者は
応募前に会社や仕事に関することをひと通り調べているでしょう。
そんな状況である以上、「詳細は面接時に」などの
曖昧な表現ではまず応募されません。
求職者が知りたいことを想像し、具体的に情報公開することが大切です。
・自社採用サイトの改善
・SNSなどでの情報発信
・求人系サイトの口コミへの回答
3、安心・信頼
コスパ(金額に対する効果)や
タイパ(時間に対する効果)を気にする背景には、
失敗したくない・損したくない、という思いがあります。
求職者は常に「不安」で、
少しでも安心・信頼できないと感じた求人には応募してくれません。
以下のような状況に当てはまる場合は、
求職者の「不安」に寄り添った内容に修正することをおすすめします。
・求人原稿に1枚も写真がない
・ネットで検索しても情報が出てこない
・「頑張り次第で」「月収〇〇が目指せる」などの
疑問に思われるような表現
・整理整頓された社内の写真や社員の写真を掲載
・「目標数字」だけでなく「現在の実績」を公開
(平均年収、在職年数、売上推移など)
・「健康経営優良法人認定」や「えるぼし認定」などの取得
4、心理的契約
雇用契約書などで明文化されている内容を超えて、
企業と従業員との間で相互に期待しあう
暗黙の了解のことを「心理的契約」といいます。
企業が求職者に「給与以上の働き」を期待するのと同様に、
求職者も企業に「働きに報いる対応」を期待しています。
代表的なところでは、
・今までの経験を考慮してくれる
・労働環境の改善をしている
・賃金アップに動いている など。
面接などでこうした動きを感じられないと、
応募してくれた求職者の心も離れてしまいます。
また、明文化された内容ではないからこそ、
丁寧なケアを継続することが大切です。
期待とのズレは、早期離職や生産性低下の要因となります。
・従業員目線での改善への取り組み
・面接時の丁寧なコミュニケーション
・入社後のフォロー
5、コミュニケーション
リアル/オンラインでの企業説明会や見学会、
面接ではない「カジュアルな面談」など、
様々な接触機会を作ることが応募促進につながります。
また、定型的な求人募集だけでなく、
既存社員からの紹介や退職者からの再応募なども視野に入れ、
社内でのコミュニケーションも大切にしましょう。
・面接以外の接点を用意
・募集している人材像やポジションなどを社内で共有
これからの採用戦略
最近では、地域の方が参加できるイベントを開催するなど、
社内外でコミュニケーションを図るような企業も多くなりました。
もちろん、時代に合わせた改善にはコストも時間もかかり、
簡単にはできないことも多いでしょう。
しかし、30年前には207万人を超えていた新社会人が
2024年は106万人と、30年で半減している現状もあります。
人材採用に労力がかかるのも当然な時代。
今回ご紹介した5つのキーワードもご参考にしていただきながら、
採用戦略を考え直す機会を設けてみてはいかがでしょうか。
◎これからの採用にお悩みなら……
採用の手法、募集内容の見直し、海外人材のマッチングなど
気になることがございましたら
お気軽にお問い合わせくださいませ。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
今後も随時、情報提供をさせていただきたいと思います。
ご要望などございましたら、
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今後ともよろしくお願いいたします。