

今回は、中小企業の人材採用
3大課題をご紹介します。
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<3大課題とは?>
・「賃上げ不足」問題
・「東京への人口流出」問題
・「静かな退職」問題
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1、「賃上げ不足」問題
「賃上げについては、大企業の従業員より
中小企業の従業員の方が深刻に考えている」
春闘の結果、2年連続で
大幅なベースアップ、賃上げが発表されました。
採用担当の方にとっては
すでに耳が痛くなるほど多い「賃上げ」ニュース。
「賃上げ」希望は大企業の従業員よりも
中小企業の従業員の方が大きいと言われていますが、
それぞれの背景にはこのような違いが見られます。
<大企業>
大幅な賃上げが目立つ大企業は、
そもそもの給与水準と福利厚生が良く、
昨今は賃上げに対する期待よりも
休日の増加や残業の削減、柔軟な働き方への期待が大きい。
<中小企業>
労働者の7割が勤務する中小企業は
大企業よりも15~20%程度賃金が低いため
ここ数年の物価高騰による実質賃金低下の影響が大きく、
賃上げされないと今後の生活が不安。
2、「東京への人口流出」問題
「再び若者は東京へ。
東京の企業も新陳代謝のため採用に積極的」
2019年までは8万人前後だった東京都の転入超過数は、
コロナ禍の2021年には6000人を下回りましたが
再び上昇し、2023年は6万8285人となりました。
今年はさらに増加するでしょう。
総務省は「特に若い世代が就職や進学で転入していると見られ、
コロナ前の東京一極集中の動きに
戻りつつあるのではないか」としていますが、
2023年は若年層を中心に45万4133人が東京に転入し、
シニア層の地方移住など様々な理由で
38万5848人が転出したという事です。
その背景には、東京の企業がミドル層以上の早期退職を増やし、
若年層採用のために地方に募集を出している現状もあります。
引っ越し費用なども会社負担としたうえで
地方の企業よりも高い水準の給与と福利厚生で
人材を採用していますので、
地方企業は地域の企業だけではなく、
東京の企業とも人材獲得競争をせざるを得ない状況になっています。
3、「静かな退職」問題
「働き方に対する考えが多様化し、
積極的に働く人材は超貴重に」
「企業戦士」「モーレツ社員」の反動でしょうか、
昨今「仕事のために生きる」という考えに
疑問を持つ人が増えたと言われています。
退職するわけではなく
「自発的貢献意欲が低い」「自ら労働時間を減らす」働き方は
怠けているように見えることもあるかもしれませんが、
「仕事のみに時間を費やすのではない、
より良いワークライフバランスのための働き方の一つ」であり、
今以上の責任や出世を望まない層の増加につながっています。
これは若い世代だけでなく、
「がむしゃらに働いてもそれが報われるかどうかわからなくなった」
ミドル世代以上にも多く見られる現象です。
それに伴い、「責任者ポジション」希望者の減少といった課題に
悩まされる企業も急増しています。
人材採用3大課題への対策
今回は、中小企業の人材採用3大課題を
ご紹介致しました。
弊社では、様々な採用課題に対応した
商品・サービスを提供しています。
採用に関するお悩みや気になることがございましたら
お気軽にご相談ください。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
今後も随時、情報提供をさせていただきたいと思います。
ご要望などございましたら、
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今後ともよろしくお願いいたします。