【人事労務担当者必読】2026年 重要法改正 5つのポイント
2026年 法改正速報
人事労務担当者必読
2026年 重要法改正 5つのポイント
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2026年は、人事労務分野において企業経営に直結する重要な法改正が目白押しです。「知らなかった」では済まされないこれらの変更は、企業の規模を問わず対応が必須となります。
本日は、特に押さえておくべき5つの重要改正ポイントを中心に、貴社が今すぐ取り組むべき実務対応を分かりやすく解説します。
Point 1 | 女性活躍推進法の改正(2026年4月〜)
2026年4月 施行
情報公表の義務が「従業員101人以上」の企業へ拡大されます
これまで従業員301人以上の企業が対象だった「男女の賃金の差異」の情報公表義務が拡大されます。さらに、新たに「女性管理職比率」の公表も必須項目となります。
| 改正内容 | 対象企業(従業員数) | 新たな公表義務項目 |
| 情報公表義務の拡大 | 101人以上 | ・男女の賃金の差異 ・女性管理職比率 |
貴社が取るべき対策
- 自社の現状把握とデータ算出
男女間の賃金データや管理職の男女比率を正確に把握・算出する必要があります。
- 公表内容の検討と背景説明
数値を公表するだけでなく、背景にある課題や今後の改善に向けた行動計画をセットで示すことが、採用競争力・ブランドイメージの向上につながります。
- 社内制度の見直し
賃金差異や管理職比率に課題がある場合、評価制度・登用基準・育成体系の再構築が求められます。
Point 2 | 子ども・子育て支援金制度の開始(2026年4月〜)
2026年4月分保険料〜
医療保険料に上乗せして「子ども・子育て支援金」の徴収が始まります
少子化対策の財源として、健康保険や共済組合に加入する全世代の被保険者から、新たな支援金が徴収されます。健康保険料・介護保険料と合わせて給与から天引きされるため、給与計算の実務に直接的な影響が出ます。
| 制度開始 | 徴収方法 | 負担割合 |
| 2026年4月分保険料〜 | 健康保険料等に上乗せ | 原則、事業主と被保険者で折半 |
貴社が取るべき対策
- 給与計算システムの確認・更新
新たな保険料控除に対応できるよう、給与計算システムの設定変更やアップデートが必須です。
- 従業員への事前周知
なぜ新たな項目が給与から控除されるのか、従業員から問い合わせが想定されます。事前に分かりやすく説明する準備をしておきましょう。
- 資金繰りへの影響確認
事業主負担分が発生するため、年間の人件費コストへの影響を試算しておく必要があります。
Point 3 | 障害者雇用率の引き上げ(2026年7月〜)
2026年7月1日 施行
法定雇用率が2.5%から「2.7%」へ引き上げられます
これにより、これまで対象外だった企業も新たに障害者を雇用する義務が発生する可能性があります。
| 施行日 | 法定雇用率 | 対象となる企業(従業員数) |
| 2026年7月1日 | 2.7% | 37.5人以上 |
貴社が取るべき対策
- 自社の対象判定と不足人数の算出
まずは自社が新たな義務の対象となるか、法定雇用率を達成するために何人の雇用が必要かを確認しましょう。
- 早期の採用計画策定
ハローワークや特別支援学校との連携など、早期に採用計画を立てて行動を開始する必要があります。
- 職域の開拓と合理的配慮の検討
障害のある方が活躍できる「職域開拓」と、働きやすい環境を整えるための「合理的配慮」の準備が不可欠です。
企業の60%が「達成困難」と回答する調査結果もあり、計画的な準備が成功の鍵を握ります。
Point 4 | 高年齢労働者の労働災害防止措置の強化(2026年4月〜)
2026年4月 施行
60歳以上の労働者の安全確保に向けた「努力義務」が新設されます
労働災害の発生率は60歳以上で特に高く、転倒や腰痛といった災害が多発しています。今回の改正は、事業者に高年齢者が安全に働ける環境づくりを促すものです。
貴社が取るべき対策
- リスクアセスメントの実施
高年齢者が多い職場を中心に、転倒・墜落・重量物取り扱いなどのリスクを洗い出し評価しましょう。
- 職場環境の改善(エイジフレンドリー化)
ハード面:照度の確保、段差の解消、手すりの設置など。ソフト面:ゆとりのある作業スピードの設定、無理のない勤務形態への配慮など。
- 健康状況の把握と適正配置
健康診断や体力チェックの結果をもとに、個々の状況に応じた業務マッチングを行います。
- 安全衛生教育の充実
写真や映像を活用し、経験の浅い業務に就く高年齢者にも分かりやすい教育を徹底します。
厚生労働省の「エイジフレンドリーガイドライン」を参考に具体的な対策を進めることが推奨されています。この取り組みは全従業員の安全確保と生産性向上にもつながります。
Point 5 | 在職老齢年金制度の見直し(2026年4月〜)
2026年4月 施行
年金がカットされる基準額が、月収51万円から「65万円」へ引き上げられます
これまで「年金カットを避けるための就業調整」が多く見られましたが、この改正により意欲ある高齢者が最大限に活躍できる環境が整います。
| 改正内容 | 支給停止基準額(月額) |
| 2026年3月まで | 51万円 |
| 2026年4月から | 65万円 |
貴社が取るべき対策
- 高齢社員への制度周知と意向確認
「もっと働きたい」という潜在的なニーズを掘り起こし、個々の希望に応じた働き方を提案するチャンスです。
- 定年後再雇用の条件見直し
経験豊富な人材の活躍を促すため、より責任ある役割や高い処遇を提示するなど魅力的な雇用条件を検討しましょう。
- 採用戦略への活用
深刻な人手不足に悩む企業にとって、ハイクラスなシニア人材を獲得するための強力な武器となります。
例えば、月給46万円・年金10万円(合計56万円)の場合、改正前は年金が月2.5万円カットされていましたが、改正後は全額支給となり、年収が約30万円アップします。
まとめ
2026年は、企業規模を問わず対応が必要な法改正が集中しています。 特に4月・7月の改正に向け、今から計画的に準備を進めることが重要です。
※本記事の内容は2026年2月時点の情報に基づいています。
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| ── 5つのポイント ── |
2026年4月〜 / 101人以上の会社が対象
これまで大企業だけだった「男女の賃金差」「女性管理職の割合」の公表が、 101人以上の会社にも義務化。職場の実態が外から見えやすくなります。
- 女性管理職の比率が公開される
- 男女の給与差も公表必須に
- 会社の取り組みが求職者に見られる
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2026年4月〜 / 全員に影響
少子化対策のために、 健康保険料に上乗せして新たな支援金が徴収されます。給与から引かれる項目が増えるので、明細を見て驚かないように。
| 開始 | 徴収方法 | 負担 |
| 2026年4月〜 | 保険料に上乗せ | 会社と折半 |
給与明細に新しい項目が出てきたら、この制度のことかもしれません。
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2026年7月〜 / 37.5人以上の会社が対象
法定雇用率が 2.7%2.5% → 引き上げこれまで対象外だった規模の会社も、新たに対応が必要になります。
- 対象企業が拡大(37.5人以上)
- 未達成の場合は納付金が発生
- 職域開拓・環境整備が急務
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2026年4月〜 / 高齢者が働く職場に影響
高齢の社員・パートさんが多い職場では、 転倒・腰痛リスクへの対策が「努力義務」になります。
- 段差解消・照度確保などの設備改善
- 無理のない勤務形態への配慮
- 体力に合った業務マッチング
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2026年4月〜 / 再雇用・定年延長を検討中の会社に影響
年金が減らされる基準額が、月 51万円 → 65万円 に引き上げ。 フルで働きやすくなります。人手不足の職場には追い風に。
月給46万円+年金10万円の人の場合:
改正前 → 年金が月2.5万円カット
改正後 → 全額もらえる。年収で約30万円アップ
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まとめると?
2026年は、4月と7月に複数の改正が集中しています。
自分の会社がどう動くか、ちょっと気にかけておくだけで、職場の変化に気づけるはず。
※本記事の内容は2026年2月時点の情報に基づいています。
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最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
今後も随時、情報提供をさせていただきたいと思います。
ご要望などございましたら、
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今後ともよろしくお願いいたします。
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