昨年からの報道にもありますように、現在日本では
技能実習制度及び特定技能制度の在り方に関する有識者会議が随時開催され、
関係組織や団体から実態のヒアリング等も行われております。
国内の労働者人材不足は深刻で、
職種によっては外国人の労働力が必要不可欠にもなっています。
しかし現時点では、
技能実習制度及び特定技能制度における規定が
実情に合っていない部分も多くあります。
日本で目標を持って働きたい外国人の方と労働者不足に悩む日本の企業、
双方にとって良くなる見直しがなされることを、私たちも強く希望しております。
そこで今回は、出入国在留管理庁のホームページに掲載されている
有識者会議の資料の中に、現実情が分かるヒアリング結果がありますので、
抜粋して紹介させていただきます。
技能実習・特定技能に関する各種調査とアンケート
【現特定技能在留外国人は、全体の75.1%が技能実習ルート(技能実習経験後、特定技能へ在留資格変更)】
技能実習ルートで特定技能になる割合が多い職種として
(1)造船・舶用工業…99.6%
(2)素形材・産業機械・電機・電子機情報関連製造業…98.3%
(3)建設…96.4%
(4)漁業…95.5%
(5)飲食料品製造業…81.4%
外食業・介護以外は、ほぼ技能実習経験者という結果でした。
特定技能の在留資格を取得する前に、
他の在留資格(観光などの短期滞在は除く)で
日本に滞在したことがありますか?という意識調査でも、
「技能実習生として滞在した」が84.6%で一番多かったそうです。
技能実習と同職種、且つ同じ受入れ企業で
そのまま継続して就労してもらうことが
スキルアップのためにもベストです。
そのためには双方の合意が必要になりますので、
雇用条件の見直しや
日頃のコミュニケーション、信頼関係が重要です。
私たちがフォローさせていただいている
特定技能外国人(技能実習からの継続)も、
やはりそれを確実にされているので感心させられます。
【現技能実習生への意識調査「日本で技能実習を行いたいと思った理由について」】
(1)お金を稼ぎたいから…73.7%
(2)自分の技術を向上させたいから…70.6%
(3)日本人の仕事への姿勢を学びたいから…53.9%
(4)日本が好きだから…53.2%
(1)は予想通りの結果ですが…
ある意味、それがあるから仕事への意欲が出るという考えもあります。
大部分の日本人も一緒です!
(2)は私たちがフォローしている多くの技能実習生を見ていると分かる気がします。
技術を身に付けようとする取組みの姿勢は見習う部分があり、
日本の若い方とは仕事の向き合い方が違うという声もよく耳にします。
【特定技能外国人向けアンケート「日本で働く場合どのような点を重視しますか?」】
(1)仕事内容
(2)給与の額(残業代含む)
(3)長期間働ける会社であること
(4)職場のサポートの充実度
が上位を占めておりました。
職場が都市部にあるとか、地方にあるとかは重要度が低い結果でした。
しかし、給与水準はどうしても都市部の方が高いので、
そういった理由から都市部を希望する方は多いと感じます。
技能実習生・特定技能の方も国籍関係なく1人の人間です。
様々な性格、想いを持った方がいます。
しかし、統計として参考までに把握していただければと思います。
実習を受入れた当初は、実習生の思っていることや接し方が分からなかったりして、
受入れ企業様側が悩んだりすることも少なからずあると思います。
そのようなお悩み解消のために、企業様側と実習生の間に入って
サポートさせていただくことも私たちの役目だと考えております。
技能実習と特定技能の違いや、メリット・デメリット等
詳細のご説明についても承りますので、ぜひお気軽にお声掛け下さい。
真剣に仕事に取り組む実習生
こちらの写真のミャンマー人は技能実習3年目。
自分の仕事にも責任を持って取り組み、
真剣な眼差しで実習に向き合っております。
よろしければご覧になって下さい。

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