先日、2022年の子どもの出生数が過去最低を記録したと
発表されていました。
これは7年連続の減少傾向です。
日本の少子高齢化は進むばかり。
これをなんとか食い止めようと、
国は子育て支援の大幅な拡充を検討しているとのことでした。
少子高齢化の影響が現在の人材不足の深刻化に
つながっていることは、皆さんご存知の通り。
人材不足の解決策のひとつとして
多くの企業が外国人材の採用に取り組んでいる現状もあります。
こちらも同様に、現在の技能実習制度の見直しと
新制度への移行に向けての検討がおこなわれています。
今回は、技能実習生のオンライン面接に
同席させていただいた際のお話です。
こちらの企業様は実習生の受入れが初めて。
その時の様子をご紹介したいと思います。
面接の前に
初めてということもあり、
事前に企業様と打ち合わせの時間を設けました。
正式に受入れするとなると、
実習生には母国を離れて日本に来てもらうことになります。
普段の採用面接とはまた違った内容になるので、
限られた時間の中である程度見極めができるように
しておきたいものです。
・どのような質問をするか
・どういった点を重視するか
そういったことを予め確認して、
面接がスムーズに進むように事前に準備しておくことも大切です。
いろいろ発見があった面接の様子
いざ面接が始まってみると
実習生がとても緊張している様子が画面越しにも伝わってきましたが、
受入れ企業様の社長も、初めての機会にドキドキされていたそうです。
最初は、お互い少しぎくしゃくしていましたが
通訳の方が上手く場を取り持ってくれたので、
企業様も聞きたいことをしっかり聞くことが出来て、
面接は順調に進みました。
私が心に残ったのは「なぜ日本に来て働きたいのですか?」と
質問された時の回答です。
全員が同じように「家族のために」と答えていました。
この大切な気持ちが原動力となって、
きっと一生懸命働いてくれることに繋がるはずだ、としみじみ感じました。
面接後、実技試験もおこなわれました。
3人1組で鉄板を切り出し、箱を作る作業です。
これにはそれぞれの個性がはっきり見受けられました。
経験があるため率先して作業していく子、
指示を出してやり方を教えてあげる子、
ひとりでは作業しづらい場面で手伝ってあげる子…さまざまでした。
中でも私が注目したのは、
作業の合間に周りを見ながら道具や破片を片付けてあげる子でした。
実技試験も終わり、どの子を受入れるか検討する際、
企業様の社長もその子のことを挙げ、
周りに気を遣えることをほめていました。
やはり、気配りができることは大事ですよね。
受入れの判断基準とは
受入れ予定人数は2名。
最終的に受け答えの内容や相性、実技試験での手際の良さ、
面接を通して垣間見えた性格面など総合的に判断して選考されました。
日本語できちんと受け答えができたらいいわけではありません。
作業が滞りなく完結できることが基準になるわけでもありません。
実習生が元々持っている人柄や性格・雰囲気も、大事な判断基準です。
面接は実習生の情報をたくさん感じとり、
これからに繋げるための貴重な時間です。
受入れ後は長いお付き合いになるのですから。
私はその場に立ち会って見学させていただくだけでしたが、
数ヵ月後に日本に入国してくる実習生たちが、
この企業様で働き始めることが今から待ち遠しいです!
※写真は実技試験中の様子です。

最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
今後も随時、情報提供をさせていただきたいと思います。
ご要望などございましたら、
Webフォーム、またはお電話からお気軽にご相談ください。
今後ともよろしくお願いいたします。